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朝、ごはんをきちんと食べようプロジェクト 総集編
朝からごはんを食べることの大切さについて総まとめ!朝食をとるメリットって?
朝、ごはんをきちんと食べようプロジェクト 総集編
朝からごはんを食べることの大切さについて総まとめ!朝食をとるメリットって?
私たちのからだの中にある体内時計は、1日と同じ24時間のリズムではなく、これよりもすこし長い24.5時間。なので、体内時計は放っておくとすこしずつずれてしまいます。このズレを整えるには、朝日を浴びるという光の刺激と、朝食を摂るという食事の刺激が非常に重要です。
私たちは食事を摂ることで血糖値が上がり、それを下げるためにインスリンというホルモンが分泌されます。この分泌が、体内時計のスイッチをONにしてくれる刺激のひとつなんですよ。
ではなぜ、朝食にごはんがいいのか?その理由は大きく4つ。
体内時計をより整えやすくするには、血糖値を上げやすい食事を摂って、インスリンの分泌量を増やすことが重要です。そして、血糖値を上げやすいのは、お米や小麦などの炭水化物。なので、朝食にごはんを食べると、より体内時計が整いやすいんですよ。
さらに体内時計を動かすには、たんぱく質や良質な脂質などを、炭水化物と合わせて摂るバランスの良い食事であることも大切です。たんぱく質では魚や肉、卵など、脂質では体内時計のリセットに効果があることも分かっているDHAやEPAなどの魚油、すなわち魚を合わせて摂ることをおすすめします。
こうして体内時計が整うことで、朝からしっかりと活動ができて睡眠の質が上がり、疲労感や抑うつなどの改善にもつながりますよ。
お米の主成分である炭水化物(デンプン)は、脳や筋肉などのエネルギーを作るために必要となる大切な栄養素。デンプンが分解されてブドウ糖になり、体内に取り込まれると、体のエネルギー源としてたんぱく質や脂質よりも先に使われます。
また、ブドウ糖を使うのは体だけではありません。脳は大部分のエネルギーをこのブドウ糖から補給しています。そのため不足すると思考能力が低下したり、集中力ややる気が欠けたり、イライラしやすくなったりしてしまいます。
こんな重要なブドウ糖ですが、体内で多くは蓄えられないので、毎日の食事でしっかりと炭水化物を摂ることが大切です。
そして、活動を開始する朝の体はまさにエネルギー不足。お米はブドウ糖のもとである炭水化物を多く含むため、朝食にとりいれることでしっかりとエネルギーチャージができ、1日をパワフルに過ごせるんですよ。
お米には、筋肉の材料になるたんぱく質も含まれています。100g中6.1g含有しており、日本人は1日に必要なたんぱく質の約1/7をお米から摂取しているんです。
しかし、ごはん等の炭水化物を摂らないと、体は蓄えてあるブドウ糖を全て使い切ってしまい、今度は体内のたんぱく質を分解してエネルギーを作り出します。本来筋肉を作るための材料であるたんぱく質をエネルギーとして分解してしまうと、筋肉が合成されにくくなってしまいます。
このように、「体を動かすためのエネルギー」と、「筋肉を作るための材料になるたんぱく質」を一度に摂取できるのがお米の良いところ。
また、ごはんを中心とする和食は、ほかの食事に比べて脂質を抑えることができる傾向があり、栄養バランスの良い献立を作りやすいため、非常におすすめです。
ごはんは粒なので、自然と噛む回数が増える食べ物。噛む回数が増えると、2つの良いことがあります。
① 食事に時間がかかるため、満腹感を得やすいこと。さらに、ごはんは体内でゆっくり消化・吸収されていくので、おなかが空きにくく腹持ちが良いのです。それにより間食も防げるので、余計なカロリーを摂ることが減ります。
② 脳の機能が活性化されること。思考や学習などの論理的な働きをしている「前頭前野」や、記憶の司令塔と呼ばれる「海馬」の機能が活性化されたり、集中力が約40%上昇したりするという報告もあり、効率よく勉強や仕事をすることができます。
また、それだけではありません。
ごはんを中心とした食事は自然と栄養バランスが良くなるだけでなく、和風、洋風、中華風などさまざまなアレンジができて飽きも来ません。また、ごはんは都度炊くもよし、多めに炊いて冷凍保存するもよし、パックのごはんを買うこともできて使い勝手が良かったり、自分の体調に合わせておかゆや雑炊等にすることもできたりします。
洗い物が増えたり、時間がかかったり、上手く作れなかったり…と大変なイメージがある自炊ですが、簡単に作ることもできるので大丈夫。
このように、火を使わないレシピや、お茶を注ぐだけのレシピでもちゃんとした食事になります。